ブランドストーリー

ZEAK(ジーク)ブランド誕生のルーツは、創業者である「浅田」が若い頃の経験にある。私、浅田がサーフィンを始めたのは、今から30年以上前の1987年。15歳の夏だった。8月の、ものすごく暑い日であったことを今でも覚えている。
友人に誘われ半ば強引に海に連れていかれた。借りたサーフボードを脇に抱えて自転車に乗り、友達の後をついていった。浜辺に着くと、サーフィンの知識など持たないまま、見ようみまねで海に入る。 サーフパンツすら持っていない私は、部活動の短パンを履いてサーフィンをしていた。
1時間もした頃か、どうしても腹部や乳首が痛い。サーフボードと擦れているのだ。周りを見渡すと、大人のサーファーはTシャツのようなものを着ている。後で友だちから「あれはラッシュガードっていうんだよ」と聞かされた。
後日、ラッシュガードを求めてサーフショップに行ってみた。しかし、15歳の少年が買える値段ではなく、痛みは我慢することにした。
夏が終わり9月も後半になると、短パン1枚では寒すぎてサーフィンができない。どうしてもサーフィンを続けたかった私は、再びサーフショップを訪ねる。15歳の私に対して、サーフショップのお兄ちゃんは優しく、「これからの季節はウェットスーツが必要だよ」と教えてくれた。
しかし、ウェットスーツは7~8万円と高価で手が届かない。そこで、知り合いの先輩から3万ほどで中古の冬用フルスーツを譲ってもらうことにした。お年玉しか大きな収入のない私が、必死の想いで貯めてきたお金を使った。
やっと手に入れたウェットスーツだったが、10~11月に冬用のフルスーツを着ると、汗が出るほど暑い。ファスナーを全開にして海水をウェットスーツの中に入れ、なんとか凌いだ。 この時、私は「ウェットスーツの種類は季節に応じて変えるのだ」ということを自ら学ぶ。
すっかりサーフィンに魅せられた私は、年明け、初日の出サーフィンをするほどになっていた。夢中で波に乗りながら登っていく朝陽を浴び、何とも言えない高揚感で身体が火照り、1月の早朝なのに寒さは感じない。
サーフィン最高!!との想いで満たされ、「今年はたくさんサーフィンするぞ!いい波に乗るぞ!」それが新年の抱負になった。冬用スーツのおかげで、そのまま1~3月は快適に過ごす。
4~5月。この季節になると、徐々に海水温が上がりはじめ、外気温も高くなってくる。冬用のフルスーツでは暑すぎて、サーフィンどころではなくなってきた。
シーガル(半袖長ズボン)タイプのウェットスーツがほしかったが、5~6万円ぐらいする。すでに所持金をはたいてしまった私は、それでもサーフィンをしたい欲求に勝てず、苦肉の策を考える。冬用フルスーツの両袖をハサミで切り、シーガルタイプのウェットスーツにしたのだ。なけなしの3万円で購入したものだったが、背に腹は代えられなかった。
6~7月。海水温、外気温がさらに上がってくる。シーガルタイプでも暑い。4~5万円するスプリングタイプのウェットスーツを買う代わりに、私は自分のスーツのひざ下をはさみで切った。スプリング(半袖半ズボン)タイプのできあがりだ。
8月。サーフィンを始めて1年。再び夏が到来!スプリングでは暑すぎるので、相変わらず部活動の短パンでサーフィンをしていた。
9~10月。肌寒くなってくると、自らハサミで切った、いや、カスタマイズした(笑)スプリングウェットスーツが再度活躍。
しかし、11月になるとスプリングウェットスーツでのサーフィンは限界を迎える。ハサミで切ってしまった両袖、両足は、当然復活できない。
私は16歳になっていた。どうしてもサーフィンを続けたかったので、アルバイトでお金を貯めることを決意した。目標金額は8万円。新品の冬用ウェットスーツを手に入れるためだ。結局、その金額を捻出するために1日5時間、週に6日、1カ月をかけた。
12月。バイトで貯めたお金で冬用のフルスーツを新品で購入。自分で稼いで買ったスーツは愛着もひとしおだった。これでまた来年の初日の出サーフィンができる。
あれから20年が経った今でもサーフィンを続けている。時が流れても歳をとってもサーフィンに対する気持ちは15歳のまま。そして、あの時の経験こそがZEAKを誕生させた私の原点である。
誰もが気軽に安心してウォータースポーツを楽しめますように!
2007年3月
浅田一成
SDGsへの取り組み
SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、持続可能な社会を世界レベルで実現するために、2015年9月に国連で合意された世界共通の目標です。
詳しくは外務省ホームページをご覧ください。

「小さなことから、今できることを」
私たちZEAK(ジーク)では、CSR(自社の利益を追求するだけでなくより良い社会づくりを目指す自発的な取り組み)の一環として、SDGs(エス・ディー・ジーズ)に貢献します。
「小さなことから、今できることを」そう考えたとき、やるべきこと、やれることはたくさんあります。ほんの小さな行動でも、たくさんの人が行えば、それは大きな力になります。先送りをせず、今できることを行います。
1.ウェットスーツの再利用
私たちZEAK(ジーク)では、廃棄されるウェットスーツを再利用(リメイク)しています。キーケース、ドリンクホルダー、コンパクトケースなどに。
2.クリーンな素材を
私たちZEAK(ジーク)では、製品に使用する原材料を、出来るだけクリーンなものに変える努力、開発を進めています。
3.自然界に存在しないものを排除
私たちZEAK(ジーク)では、ウォーターフィールドから出るときに、必ず1つのゴミ(自然界に存在しないものプラスチックごみ)を持ち帰ります。